サイボウズでメールを受信している人たちの中には、添付ファイルがあれば何でもクリックしてしまう人がいた。とくに管理職にその傾向が多かったと思う。有名な Photo.exe というウィルスファイルが添付されていても、ついついクリックしてしまうのだ。
システム管理者になってから、各自のパソコンに Proxomitron をインストールさせそれをプロキシとして設定させることにした。Proxomitron というのは、受信した HTML 文書の中に特定の文字列があれば、それを検出して削除したり置き換えたりすることができるソフトである。Proxomitron 導入の目的はメールの添付ファイルの拡張子が exe や pif であったときに「この添付ファイルはコンピュータウィルスである可能性が高いので、差出人に確認してから開くこと」というメッセージを赤太字で表示させる目的であった。
なお、Proxomitron を導入する本当の目的は上記であったが、社内にウェブ用プロキシサーバを設置して各パソコンの設定変更のときに、同時に導入したので設定の手間はとくにかからなかった。つまり、各自のパソコンにプロキシサーバのIPアドレスを設定させる代わりに Proxomitron をインストールさせそれをプロキシとして設定させることにしたのである。Proxomitron を配布するときには、社内に設置したプロキシサーバを経由してウェブにつながるようにあらかじめ設定しておいたのである。
Proxomitron は、いったんプロキシとの通信に失敗すると画面に大きな目玉の絵が出て、Proxomitron を再度起動するしかなく、あまり評判は良くなかった。